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奈良県歯科医師会ホームページをご覧いただきありがとうございます。
奈良県では、県をあげて「健康長寿日本一」を目指しておりますが、2024年における男性の健康寿命は全国で2位、女性は18位という現状であり、これまでの啓蒙活動などから一定の成果は上げられているものの、さらなる健康寿命の延伸を図らなければなりません。
近年、健康長寿の秘訣は歯と口のケアが重要であるとの研究結果が数多く出されており、歯とお口の健康はただ美味しく食べるためだけではなく、全身の健康と密接に関わっていることが分かってきました。
歯・口が健康で、よく噛んで食べられることが全身の疾患、成人病(糖尿病、脳血管障害、心臓病、高血圧、肥満など)や認知症の予防等に貢献し、健康寿命の延伸に役立つ事が広く知られるようになりました。さらに、お口をきれいに保つことは死因の上位を占める誤嚥性肺炎予防や、全身麻酔手術の術後トラブルを減少させる多数の報告が出されています。
また最近の研究では、加齢に伴う食べこぼし等の口腔機能低下(フレイル)を早期に改善することが、その後の全身の機能低下による要介護状態への予防につながることが分かってきました。人生100年時代の超高齢化社会に突入した昨今、医科歯科連携を推進しながら県民の健康寿命の延伸を目指すよう取り組んでおります。
これらの事を踏まえライフステージに応じた歯科健診事業(乳幼児や児童・生徒の健診を始め成人健診、事業所健診、後期高齢者の健診)を通じて、県民の皆様の健康の維持増進のため、そしてさらなる健康寿命の延伸のために努めてまいります。
今後、本会の様々な取り組みやお口に関する情報をウェブサイトで発信してまいりますので、ご活用いただきますようお願い申し上げます。
2025年4月吉日
一般社団法人 奈良県歯科医師会
会長 末瀨 一彦