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≪歯周病もっと知りましょう≫

 @歯周病の発病場所
  歯周病は文字通り、歯の周りに起こる病気です。簡単に言うと「歯肉」(歯ぐき)と「歯槽骨」
 (歯を支えている骨)に発病します。

 A歯周病の病状
  まず、最初に歯ぐきが腫れます。自覚症状としてはちょっと触っただけで(歯ブラシを当てたとき、
  リンゴをかじった時など)血が出ます。見た目としては、歯ぐきが健康なときより膨らんでいて
  真っ赤でぶよぶよしています。
  さらに悪化すると歯を支えている骨が溶けていきます。骨が溶けていくと歯ぐきの位置も下がる
  ので食べ物が挟まりやすくなった、以前より歯が長くなったように見える、冷たいものがしみる、
  といった症状が出ます。
  そしてさらに悪化すると、膿(ウミ)も出てくるので口の中がネバネバして口臭もひどくなります。
  最後には、歯の周りの骨がほとんど溶けてなくなると、歯はグラグラ動いて抜け落ちてしまいます。
  歯周病は痛みなどの自覚症状が出にくいので知らない間に進行し、気がついたときにはもう手遅
  れで歯医者さんに「抜きましょう」と言われることも多いのです。
  上記の症状に一つでも当てはまるものがあれば、早めに歯科医院に行って調べてもらいましょう。

 B歯周病の段階と症状
   歯肉はキレイなピンク色でひきしまっている。
           歯と歯の間の歯肉はとがっている。
   歯肉は赤みを帯び、腫れあがっている。
           歯と歯の間の歯ぐきは丸い。歯槽骨は正常。
   歯石が目立つようになり、この頃から歯槽骨が溶けていく。
           ちょっとの刺激で血が出やすくなる。
   歯肉の色が黒紫色になる。歯が長く見えたり、ウミが出て口臭が続くようになる。
   ウミが出たり、歯がグラグラして物が噛めなくなる。

  歯肉炎のうちに正しく歯磨きをすれば、1〜2週間で健康な歯ぐきに戻ります。
  いったん骨が溶けてしまうと、この時点でいくら歯磨きをがんばっても骨が再生されることはありません。
  歯科医院できちんと歯石を取ってもらい、正しい歯磨きを続ければ進行を食い止めることはできます。

 C歯周病の原因
  ・歯垢  ・歯石  ・喫煙  ・歯並びが悪い  ・歯の修復物が不適合  ・食習慣
  ・悪い癖がある @歯ぎしり Aよく歯を食いしばる B口呼吸をする
  ・病気や妊娠など、身体から @糖尿病 A妊娠、思春期、更年期 Bストレス

 D歯周病の治療方法
  ・プラークコントロール
   歯周病の最大の治療はブラッシングです。いかにうまく歯垢を除去するか(これをプラークコントロー
   ルといいます)が鍵となりますので、正しいブラッシング方法を身につけましょう。自己流で磨いてい
   る方は、一度歯科医院で自分の歯列にあった上手な磨き方を教えてもらいましょう。「歯を磨いている」
   と「磨けている」は違います。
  ・歯石の除去
   歯周病の場合、歯石は歯ぐきの中の奥深くまで付着していることが多いです。これは歯みがきをしても
   取ることはできません。鏡などで自分の歯の周りに歯石が見えるようなら歯科医院で診察を受けてくだ
   さい。

 PS. 最後に一言
   歯ぐきの腫れ(歯肉炎)は治せますが、基本的に溶けてしまった骨は元には戻りません。歯周病で骨が
   溶けてしまったら、それ以上溶けないよう進行を阻止することが治療となります。
   歯周病の治療は、歯石を取ってもらったらそれで終わりではなく毎日の歯みがきは当然として歯科医院
   でのメンテナンスが重要です。歯周病だけでなく虫歯や他の口腔疾患が見つかることもあるので、半年
   に一度は継続して歯科医院で診察してもらうことをお勧めします。
   自分自身の8020(80歳で20本に歯を残す)を実現するため虫歯、歯周病の予防に努めましょう。
 
過去の会からのメッセージ
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