≪かかりつけ歯科医院を見つけましょう≫

「食後すぐに歯磨きをすることについてのアドバイス」

人の口の中は、正常な状態に戻そうとする働きがあります。専門的には、生体の恒常作用(ホメオスタシス)
といいますが、具体的には食事後お口の中が酸性に傾くと唾液のなかのイオンの働きで中性にもどろうとします。
コーラなどの炭酸飲料、チョコなどの砂糖入りの甘いものも、楽しみとしてお口に入れていただいてもよいの
ですが、ずっとお口の中に停滞していてはいけません。お口のなかも休憩しましょう。
さて、食事のあとに歯ブラシをされるのであれば、歯磨き剤をつけないで、から磨きをしましょう。これは、
食べかすを除去することと唾液の分泌を促すためによいことです。


「歯がしみるようになったら」

歯科医院に来ていただき専門家に診察してもらいましょう。虫歯でしみる場合・歯にひびが入りしみる場合など
いろいろと診断がありますが、虫歯でもなくひびも入っていないのに歯がしみることがあります。知覚過敏症です。
本来歯茎からお口の中に生えている歯はエナメル質でカバーされていますのでしみないのですが、歯茎がやせて
より歯の根に近い部分が露出してきますとエナメル質のカバーしていない象牙質が出てきます。これが象牙質知覚
過敏症です。
歯周病が原因で歯茎が痩せてしまう場合や過度のブラッシング圧でエナメル質の薄い部分や露出した象牙質を人工
的に削ってしまっていることがあります。
ぜひ歯科医院にて専門的な治療をされることをお勧めします。


「歯科医院は怖いところ?」

歯科医院の数が少なくて患者さんの数が多すぎた時代は、一人ひとりの患者さんと十分な説明ができないことが
あったかもしれませんが、現在は、歯科医師会の会員の先生で、いろいろと研修されている先生方の診療所では、
患者さんのお話に耳を傾け、できる限りご希望に添える診療をされていると思われますので、お近くのかかりつ
け歯科医院の先生にお口のことはどんどん相談しましょう。
診察に際しては、50センチ近くまで接近する間柄、 まさに心理学的には、満員電車や初詣、お祭りなどの特殊な場合を除きとても親しい間柄以外にはありえない距 離に遭遇する歯科医療関係者ですから、信頼関係をつくれるかかりつけ歯科医院を見つけましょう。